ROAMSWITCH FOR MAC 1.10.7 ・ 最終更新: 2026-09-28

RoamSwitch for Mac 操作マニュアル

メニューバーアイコンから開くメニューを、実際の表示順どおりに、一つひとつ丁寧に解説します。初めてRoamSwitchを使う方でも、この順番でメニューを開きながら読み進めれば迷わないように構成しています。

1. このマニュアルについて

RoamSwitchはMacのメニューバーに常駐する🛡️アイコンのアプリです。Dockのアイコンをクリックする一般的なアプリとは異なり、ウィンドウを常に開いておく必要はありません。画面右上のメニューバーにあるアイコンをクリックすると、そのときの状況に応じたメニューが開きます。

「環境設定」ウィンドウはありません
多くのMacアプリにある、タブ切り替え式の「環境設定(Preferences)」ウィンドウはRoamSwitchにはありません。かわりに、設定したい機能をメニューバーのメニューから直接選ぶと、その機能専用の小さなウィンドウが開くという作りになっています。「設定はどこ?」と迷ったときは、まずメニューバーのアイコンをクリックしてみてください。このマニュアルの2章以降は、そのメニューを上から順に並べたものです。

メニューの内容は固定ではなく、そのときの状態によって表示される項目が変わります。たとえば「ヘルパーの承認」はヘルパーが未承認のときだけ表示され、承認済みになると消えます。同じように「Air-Gap隔離の解除」も、実際に隔離が発動しているときだけ表示されます。本マニュアルでは、こうした「条件付きで表示される項目」には条件付き表示の印を付けています。

また、多くの高度な機能にはProの印が付いています。これはRoamSwitch Proを購入(または試用)しないと有効化できない機能という意味です。印のない項目はすべて無料で利用できます。

2. メニューバーアイコンとステータス表示

メニューの一番上には、現在の保護状態を示す一行が表示されます。たとえば 🛡️ 信頼済みネットワークで保護中 のように、絵文字とひとことで今の状態がわかるようになっています。この行をクリックすると、現在の状態をより詳しく説明する画面が開きます。

アイコン自体の見た目も状態に応じて変化します(隔離中は警告色になるなど)。まずメニューバーのアイコンをひと目見るだけで、「今どのくらい守られているか」がおおまかに分かるように設計されています。

3. ヘルパーの承認 (初回のみ) 条件付き表示

RoamSwitchは、ネットワークを実際に遮断したりファイアウォールを切り替えたりするために、管理者権限で動く「ヘルパー」という小さな補助プログラムを使います。インストール直後、このヘルパーがまだ承認されていない間だけ、メニューの上のほうに⚠️ ヘルパーを承認する…という項目が表示されます。

クリックするとmacOSの管理者パスワード入力画面が表示されます。パスワードを入力して承認すると、この項目は二度と表示されなくなり、以降はすべての保護機能が自動で働くようになります。この承認を行うまでは、RoamSwitchはネットワークを実際に遮断できません。初回セットアップの一部として、必ず済ませてください。

操作手順

  1. メニューバーの🛡️アイコンをクリックし、⚠️ ヘルパーを承認する…を選びます。
  2. 表示されたmacOSのダイアログに、このMacの管理者(Admin)アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。
  3. 「変更を許可」をクリックします。ダイアログが閉じ、メニューから該当項目が消えれば承認完了です。

4. Air-Gap隔離中の表示と解除 条件付き表示

「Air-Gap」は、マルウェア検知やARPスプーフィング検知など、深刻な脅威をRoamSwitchが検知したときに、Macを物理的にネットワークから切り離す緊急防御機能です。発動中は、メニューの上部に隔離の種類(全面隔離/縮退モード)と、わかっていれば発動理由が表示されます。

項目説明
🔒 隔離中(全面)すべてのネットワーク通信を遮断している状態です。
🔒 隔離中(縮退)必要最小限の通信だけを許可しつつ、疑わしい通信を遮断している状態です。
ℹ️ 隔離の状態と解除の案内…なぜ隔離されたのか、どう解除すればよいかを説明する画面を開きます。
🔓 Air-Gap隔離を解除する安全を確認したうえで、手動で隔離を解除しネットワーク通信を復旧します。
解除する前に
Air-Gapは誤検知防止のため慎重に設計されていますが、発動した以上は何らかの理由があります。まず「ℹ️ 隔離の状態と解除の案内…」で発動理由を確認し、心当たりのある操作(不審なアプリの起動など)がなかったか振り返ってから解除することをおすすめします。

操作手順

  1. メニューバーの🛡️アイコンをクリックし、隔離状態の行(🔒 隔離中…)の下にあるℹ️ 隔離の状態と解除の案内…を選び、発動理由を確認します。
  2. 心当たりのある操作がなければ、同じメニューから🔓 Air-Gap隔離を解除するを選びます。
  3. 確認ダイアログで「解除する」を選ぶと、その場でネットワーク通信が復旧します。

5. Wi-Fi接続情報の表示 条件付き表示

Wi-Fiに接続しているとき、接続先のネットワーク名(SSID)と暗号化方式(WPA3など)が一行で表示されます。クリックすると、電波強度や周波数帯といった、より詳しい接続情報を確認できます。有線LANのみで接続している場合はこの行は表示されません。

6. 現在のネットワークの登録・切替

RoamSwitchの中心となる考え方は「自宅や職場のような信頼できる場所ではゆるく、それ以外の未知のネットワークでは厳しく守る」というものです。そのために、今いるネットワークを一度登録しておくことで、次回以降その場所に来たときに自動でセキュリティレベルを切り替えられるようになります。

まだ登録していないネットワークにいる場合

選択肢説明
「自宅」として登録 (信頼)最もゆるいセキュリティレベルで登録します。自宅のWi-Fiなど、家族しか使わない場所向けです。
「職場」として登録 (標準保護)中程度のセキュリティレベルで登録します。オフィスなど、他人と共有する場所向けです。
「テザリング」として登録 (標準保護)スマートフォンのテザリングなど、自分専用だが公衆網に近い回線向けです。
カスタム名で登録…名前とセキュリティレベルを自分で指定して登録します。「実家」「サテライトオフィス」など、用途に合わせて名付けられます。

操作手順

  1. 登録したいネットワークにMacを接続した状態で、メニューバーの🛡️アイコンをクリックします。
  2. 現在のネットワークを登録にカーソルを合わせ、開いたサブメニューから「自宅」「職場」「テザリング」のいずれか、または「カスタム名で登録…」を選びます。
  3. 「カスタム名で登録…」を選んだ場合は、表示された入力欄に好きな名前を入力し、続けてセキュリティレベルを選んで「登録」をクリックします。

登録済みのネットワークにいる場合

サブメニューには、そのネットワークに設定できるセキュリティレベル(信頼・標準保護など)がラジオボタンの一覧で並び、現在選ばれているレベルにチェックが付きます。クリックすればその場でレベルを変更できます。区切り線の下には「名称を変更…」「登録を解除」があり、ネットワークの呼び名を直したり、登録そのものをやめたりできます。

操作手順

  1. セキュリティレベルを変更する場合: メニューバーの🛡️アイコン→現在のネットワーク: {登録名}から、切り替えたいレベルをクリックするだけで即座に反映されます。
  2. 名称を変更する場合: 同じサブメニューの区切り線の下にある「名称を変更…」をクリックし、新しい名前を入力して「保存」をクリックします。
  3. 登録を解除する場合: 同じサブメニューの「登録を解除」をクリックします。次回このネットワークに接続したときは「未登録」として扱われ、外出先デフォルト保護(8章)が適用されます。

7. 登録済みネットワークの管理

これまでに登録したすべてのネットワークが、サブメニューに一覧で並びます。各項目は {登録名} [{セキュリティレベル}] ({MACアドレスの一部}) という形式で表示され、さらにその先に、6章と同じセキュリティレベルの切替・名称変更・登録削除のメニューが続きます。今は近くにいない、外出先で登録したネットワークをまとめて見直したいときに使います。一つも登録していない場合は、その旨を示す空の状態が表示されます。

操作手順

  1. メニューバーの🛡️アイコン→登録済みネットワーク (件数)にカーソルを合わせます。
  2. 見直したいネットワークの項目にさらにカーソルを合わせると、6章と同じセキュリティレベルの一覧・「名称を変更…」・「登録を解除」が現れるので、必要な操作を選びます。

8. 外出先デフォルト保護

カフェや駅、空港など、一度も登録したことのないネットワークに接続したときに自動で適用されるセキュリティレベルです。サブメニューから選べば、その既定レベルを変更できます。知らないネットワークほど油断できないため、初期状態では最も厳しいレベルが選ばれています。よほどの理由がない限り、下げないことをおすすめします。

操作手順

  1. メニューバーの🛡️アイコン→外出先デフォルト保護: {レベル}にカーソルを合わせます。
  2. 開いたサブメニューから、既定にしたいセキュリティレベルをクリックします。

9. マルウェア対策 (XProtect & ClamAV)

RoamSwitchのメニューの中でもっとも項目数が多いのがこのサブメニューです。macOS標準のXProtectから、無料アンチウイルスのClamAV、Web・メールのダウンロード保護、DNSレベルでの脅威対策、フィッシングリンク検知、さらに多数のPro向け監視機能まで、マルウェア・不正アクセス関連の設定がここに集約されています。上から順に見ていきます。

9.1 Apple XProtect

macOSに標準搭載されているマルウェア検知エンジンXProtectの、現在のバージョンと稼働状況を確認できます。「XProtect 稼働状態を確認…」で詳細を、「ファイルアプリの安全性診断…」で個別ファイルの簡易チェックができます。RoamSwitchが何かを追加しているわけではなく、既にMacに入っている保護機能を見える化する項目です。

操作手順

  1. 個別ファイルを調べる場合: マルウェア対策サブメニューから「ファイルアプリの安全性診断…」を選び、開いたウィンドウにFinderからファイルをドラッグ&ドロップするか「ファイルを選択」で調べたいファイルを指定します。

9.2 ClamAV (無料アンチウイルス)

ClamAVはオープンソースの無料アンチウイルスエンジンです。インストール済みの場合、サブメニューから「今すぐクイックスキャン」「カスタムスキャン(フォルダを指定)」「ウイルス定義を更新」「隔離したファイルの管理」などが行えます。未インストールの場合は、インストールを促す案内が代わりに表示されます。

クイックスキャンとカスタムスキャンの違い
クイックスキャンはダウンロードフォルダやデスクトップなど、マルウェアが紛れ込みやすい場所だけを短時間で調べます。時間をかけてでも特定のフォルダ全体をしっかり調べたいときは、カスタムスキャンで対象フォルダを指定してください。

操作手順

  1. スキャンを実行する場合: マルウェア対策サブメニュー→ClamAV→「今すぐクイックスキャン」、または「カスタムスキャン…」を選んでフォルダを指定します。進行状況はメニューバーアイコンやスキャンウィンドウで確認でき、完了すると結果が通知されます。
  2. 隔離されたファイルを扱う場合: 同じサブメニューから「隔離管理」を開き、一覧からファイルを選んで「復元」(誤検知だった場合に元の場所へ戻す)または「完全に削除」を選びます。
  3. ウイルス定義を更新する場合: 同じサブメニューから「ウイルス定義を更新」をクリックします。最新の定義がインターネット経由で取得されます。

9.3 Web・メール保護 (ダウンロード自動スキャン) Pro

ダウンロードフォルダなど、監視対象に指定したフォルダに新しいファイルが現れるたびに、自動でウイルススキャンを行う機能です。ブラウザでファイルをダウンロードした瞬間や、メールの添付ファイルを保存した瞬間に、開く前にチェックできます。トグルで有効・無効を切り替え、「📁 監視対象フォルダ」で対象を追加・編集し、「隔離管理」でスキャン結果ごと隔離されたファイルを確認します。有効時は、直近のスキャン履歴も表示されます。

操作手順

  1. マルウェア対策サブメニュー→「Web・メール保護」の行をクリックし、トグルをオンにします。
  2. 「📁 監視対象フォルダ」を開き、「フォルダを追加」でダウンロードフォルダなど監視したい場所を選んで「保存」します(既定でダウンロードフォルダが含まれます)。
  3. 以降は該当フォルダに新しいファイルが現れるたびに自動でスキャンされます。検知時は通知が届き、ファイルは隔離管理に移動します。

9.4 DNS脅威保護 (悪質サイト・C2遮断) Pro

フィッシングサイトや、マルウェアが攻撃者のサーバーと通信する際に使う「C2(指令サーバー)」など、危険なドメインへの名前解決そのものをDNSレベルでブロックする機能です。トグルで有効化したあと、「プロバイダー」でどのセキュアDNSサービスを使うか、「適用ポリシー」でどのネットワークで適用するかを選びます。有効時は、現在セキュアDNSが実際に適用されているか、信頼済みネットワークのため適用除外になっているかが最下部に表示されます。

操作手順

  1. マルウェア対策サブメニュー→「DNS脅威保護」の行をクリックしてトグルをオンにします。
  2. 「プロバイダー」にカーソルを合わせ、使用したいセキュアDNSサービスをクリックします。
  3. 「適用ポリシー」にカーソルを合わせ、どのネットワークで適用するか(すべて/未信頼ネットワークのみ、など)を選びます。

9.5 リンク保護 (フィッシング接続の検知) Pro

クリックしようとしているリンクや、アプリが接続しようとしている接続先を、既知のフィッシングサイト一覧と照合してリアルタイムに警告する機能です。動作モードをサブメニューから選べるほか、フィッシング情報のフィード更新状況の確認、自動更新のオン・オフができます。有効時は、実際にどの仕組み(ブラウザ拡張・ネットワーク層など)でチェックが行われているかも表示されます。

操作手順

  1. マルウェア対策サブメニュー→「リンク保護」にカーソルを合わせ、動作モード(通知のみ/自動遮断など)をクリックして選びます。
  2. 「自動更新」の行をクリックすると、フィッシング情報フィードの自動更新をオン・オフできます。

9.6 その場で使う手動チェックツール

項目説明
🔗 リンクを手動でチェック…気になるURLを1件だけ貼り付けて、フィッシング・悪質サイトでないかその場で確認します。
🔑 機密情報・APIキー漏洩を手動監査…Macの中に、うっかり平文で保存されたAPIキーやパスワードなどの機密情報がないかスキャンします。
📦 パッケージCVE照合 (Homebrew)…Homebrewでインストール済みのパッケージに、既知の脆弱性(CVE)がないか照合します。

操作手順

  1. リンクを手動でチェック: 項目を選ぶと入力欄が開くので、確認したいURLを貼り付けて「チェック」をクリックします。数秒で安全性の判定が表示されます。
  2. 機密情報・APIキー漏洩を手動監査: 項目を選ぶとスキャンが始まり、完了すると検出結果(ファイルパスと種類)が一覧表示されます。
  3. パッケージCVE照合: 項目を選ぶとHomebrewのインストール済みパッケージを列挙し、既知の脆弱性と照合した結果が一覧表示されます。

9.7 常時監視のオン・オフ切替一覧

ここから先は、バックグラウンドで常に働く個別の監視機能を、チェックのオン・オフで切り替えるトグル項目です。表示順のとおりに並べています。特に理由がなければ、Pro版をお使いの方はすべて有効のままにしておくことをおすすめします。

操作手順 いずれも、マルウェア対策サブメニューの該当行をクリックするだけでオン・オフが切り替わります(チェックマークの有無で現在の状態がわかります)。「ランサムウェア復旧…」「プロセス実行の記録…」は切替ではなく専用ウィンドウを開く項目です。

項目説明
XProtectのマルウェア検知時に自動でネットワーク遮断 ProXProtectがマルウェアを検知した瞬間に、自動でネットワーク通信を遮断します。
新規の自動起動登録を監視 ProLaunchAgent/LaunchDaemonへの新しい自動起動登録を監視し、不審な永続化(マルウェアの居座り)を検知します。
不審なTerminalコマンド(ClickFix対策)検知時に自動遮断 Pro偽のエラー画面などに騙されてTerminalに悪意あるコマンドを貼り付けさせる「ClickFix」型攻撃を検知し遮断します。
Dockerの特権コンテナ・docker.sockマウントを検知 Proコンテナ脱獄につながりやすい危険な設定(特権モード起動、docker.sockの誤マウント)を検知します。
🐤 ランサムウェアおとりファイル検知 Pro目立つ場所にわざと「おとりファイル」を置いておき、それが暗号化・改ざんされたら即座にランサムウェアと判断します。
🔐 汎用ランサムウェア検知(エントロピー解析) Proファイルの中身がランダムに近いデータ(=暗号化された可能性が高い)に急激に変化する様子を統計的に検知します。おとりファイルを踏まない新種のランサムウェアにも対応します。
🍯 認証情報ハニートークン Pro実在しない「おとりの認証情報」を仕掛けておき、それが読み取られたら侵入者がいる証拠として検知します。
🔑 ブラウザ認証情報アクセス監視 Proブラウザに保存されたパスワードやCookieへの不審なアクセスを監視します。情報窃取マルウェアの典型的な挙動です。
🗂 ランサムウェア復旧… Proランサムウェア被害後に、Time Machineなどのバックアップから復旧するための手順ウィンドウを開きます。
🧾 プロセス実行の記録… Pro起動したプロセスの履歴を記録しておき、インシデント発生後の調査(何が実行されたか)に使えるようにします。
🔔 自動ログ監査(新規パターン・頻度異常を定期学習) Proシステムログを定期的に学習し、いつもと違うパターンや頻度の異常を自動検知して通知します。
🔔 重要システムファイルの改ざんを定期監視 ProOSの重要ファイルが書き換えられていないかを定期的にチェックします(FIM: ファイル整合性監視)。
🔔 依存関係ロックファイルの改ざんを定期監視 Pro開発プロジェクトの package-lock.json などのロックファイルが不正に書き換えられていないかを監視します。サプライチェーン攻撃対策です。

9.8 動作確認用シミュレーション

「本当に守られているか」を安全に確認するための、無害な模擬テスト機能です。実際の脅威を発生させることなく、検知〜通知〜(必要なら)自動遮断までの一連の流れが正しく動くかをその場でシミュレーションできます。導入直後の動作確認や、定期的な健全性チェックにおすすめです。

項目説明
🚨 ランサムウェア防護シミュレーションおとりファイル検知・エントロピー検知の仕組みを、無害なテストファイルで疑似的に発動させます。
🚨 マルウェア検知連動Air-Gapのシミュレーションマルウェア検知からAir-Gap隔離発動までの流れを、実害なく一通り試せます。
⚠️ Dockerリスク検知のシミュレーション特権コンテナ検知の通知が正しく届くかを確認します。

操作手順

  1. マルウェア対策サブメニューから試したいシミュレーション項目を選びます。
  2. 確認ダイアログが出た場合は「実行」を選びます。数秒〜数十秒後、実際の検知時と同じ形式で通知が届けば正常に動作しています。

10. Macセキュリティ総合診断

Macのセキュリティ設定全体を採点する総合診断機能です。メニューのタイトル自体に「○/○ 良好 ・ 点数」がリアルタイムで表示されるので、メニューを開かなくても一目で健康状態がわかります。サブメニューを開くと、チェック項目ごとの合否が一覧表示されます。

項目説明
📊 総合診断レポートを開く…全チェック項目の詳細と改善方法をまとめたレポート画面を開きます。
📜 Macセキュリティログ監査…これまでに検知・記録されたセキュリティイベントのログを確認します。
🔔 通知履歴…RoamSwitchが過去に表示した通知の履歴一覧です。
今すぐ再診断その場で診断をやり直し、最新の状態に更新します。

操作手順

  1. 設定を見直したあとは、サブメニューの「今すぐ再診断」をクリックすると、その場でスコアが更新されます。
  2. 改善が必要な項目を知りたいときは「📊 総合診断レポートを開く…」を選び、開いたウィンドウで赤色・黄色の項目を確認します。多くの項目には、その場で対処できるボタンが用意されています。

11. ポート・デバイス監視

ネットワークそのもの(ARPスプーフィング、VPN、開いているポート)から、接続されている物理デバイス(USB、Bluetooth)まで、Macの「外との境界」を監視する項目がまとまっています。

11.1 ARPスプーフィング検知

同じネットワーク上の別の端末が、あなたのMacと通信内容を盗み見ようとする「ARPスプーフィング(なりすまし)」攻撃を検知します。現在の状態が一行で表示され、検知中であれば「今すぐ全遮断する」がその場に現れます。「自動遮断」と「ゲートウェイのARP/NDPを固定(予防)」はトグルで有効・無効を切り替えられ、後者は未信頼ネットワークで攻撃そのものを事前に成立しづらくする予防策です。

操作手順

  1. 検知中に手動で遮断したい場合は、ポート・デバイス監視サブメニューの「今すぐ全遮断する」をクリックします。
  2. 「自動遮断」「ゲートウェイのARP/NDPを固定(予防)」の各行をクリックすると、その場でオン・オフが切り替わります。

11.2 VPNトンネル (未信頼ネットワークでのMITM対策) Pro

カフェや空港など信頼できないネットワークにいるとき、通信を暗号化してVPN経由に切り替える機能です。まず「バックエンド」でWireGuardとTailscaleのどちらを使うか選びます。

バックエンド特徴
WireGuard自分で用意したWireGuard設定を読み込んで使う方式です。接続・切断、接続状況(ハンドシェイク)の確認、キルスイッチ(VPN切断時に通信そのものを止める安全装置)、設定ファイルのインポート・削除ができます。
TailscaleTailscaleアカウントのメッシュネットワークを使う方式です。出口ノード(Exit Node)の選択、キルスイッチの切替、接続・切断ができます。

操作手順

  1. ポート・デバイス監視サブメニュー→「VPNトンネル」→「バックエンド」で、WireGuardかTailscaleのどちらを使うか選びます。
  2. WireGuardの場合: 「設定ファイルをインポート…」から、あらかじめ用意した.conf設定ファイルを選択します。インポート後は「接続」をクリックすると即座にVPNが有効になります。
  3. Tailscaleの場合: 「接続」を選ぶとブラウザでTailscaleのログイン画面が開くので、アカウントでログインして許可します。以降は「出口ノード(Exit Node)」から経由先を選べます。
  4. どちらの方式でも「キルスイッチ」の行をクリックするとオン・オフを切り替えられます。オンにしておくと、VPN接続が予期せず切れた際に通信そのものが止まり、生の通信が漏れるのを防げます。

11.3 外部公開ポート

あなたのMac上で、外部からアクセス可能な状態で開いているポート(開発サーバーの立て上げ忘れなど)を一覧表示します。ファイアウォールの現在の状態も一緒に確認できます。意図せず開いたままの開発用ポートは、攻撃者に狙われる典型的な穴になるため、定期的にここを見て閉じ忘れがないか確認する習慣をおすすめします。

項目説明
未知のリスニングポートを自動遮断 Pro見覚えのないポートが新しく開いたら、自動的に外部からのアクセスを遮断します。
着信ポートスキャン検知 Pro攻撃者が事前調査として行う「ポートスキャン」を受けていないか検知します。
実証型脆弱性診断(能動的到達確認)開いているポートに実際に到達確認を行い、外部から本当にアクセスできてしまうかを検証します。
実証型脆弱性診断ログをCSV出力 Pro診断結果をCSVファイルに書き出し、記録や報告に使えるようにします。
実証型脆弱性診断ステータスを表示 Pro直近の診断結果の概要をその場で確認します。
RoamSwitch Sensor ペアリング…サーバーやIoT機器にインストールした別製品「RoamSwitch Sensor」とこのMacを連携させます。

操作手順

  1. 開いているポートを確認するには、ポート・デバイス監視サブメニュー→「外部公開ポート (件数)」にカーソルを合わせます。
  2. 「RoamSwitch Sensor ペアリング…」を選ぶと入力欄が開くので、Sensor側の画面に表示されたペアリングコードを入力して「連携」をクリックします。

11.4 接続中USBデバイス / USB・BadUSBガード

現在接続されているUSBデバイスが一覧表示されます。その下には、USBメモリを装いながら実はキーボードとして振る舞い勝手にコマンドを打ち込む「BadUSB」攻撃への対策項目が並びます。

項目説明
不正USB / BadUSB物理ポートガード Pro許可していないUSBデバイスの接続そのものを検知・警告します。
不正USBストレージ自動遮断 Pro許可リストにないUSBストレージデバイスを自動的に無効化します。
USB / BadUSBガード設定…許可するデバイスの登録・管理を行う設定ウィンドウを開きます。

操作手順

  1. 「USB / BadUSBガード設定…」を開き、今後も使う予定のデバイスを一覧から選んで「許可リストに追加」をクリックします。
  2. 設定が済んだら、ポート・デバイス監視サブメニューの「不正USB / BadUSB物理ポートガード」「不正USBストレージ自動遮断」をそれぞれクリックしてオンにします。

11.5 Bluetooth自動オフ

未信頼ネットワークにいるときなど、必要なタイミングでBluetoothを自動的にオフにするトグルです。近距離からの不正なBluetooth接続の機会そのものを減らします。表示内容はBluetoothの状態や対応状況によって変わります。

操作手順 ポート・デバイス監視サブメニューの該当行をクリックするとオン・オフが切り替わります。

12. 手動オーバーライド

通常RoamSwitchは接続中のネットワークに応じて自動でセキュリティレベルを切り替えますが、「今だけ特定のレベルに固定したい」というときに使うのがこの機能です。一番上の「自動判定に戻す」を選べばいつでも自動モードに戻せます。その下には各セキュリティレベルが並び、いずれかを選ぶとさらにどれくらいの期間その設定を維持するかを聞かれます。

継続期間説明
次回ネットワーク切断まで(推奨)Wi-Fiを切ったり別のネットワークに移動したりすると自動的に解除されます。うっかり戻し忘れる心配がなく、最も安全な選択です。
1時間だけ1時間経過すると自動的にもとの自動判定へ戻ります。
4時間だけ4時間経過すると自動的にもとの自動判定へ戻ります。
解除するまで継続自分で「自動判定に戻す」を選ぶまでその設定のままになります。戻し忘れに注意してください。

操作手順

  1. メニューバーの🛡️アイコン→手動オーバーライドにカーソルを合わせます。
  2. 固定したいセキュリティレベルをクリックします。
  3. 続けて表示される継続期間の一覧から、維持したい期間をクリックすると即座に適用されます。
  4. 自動判定へ戻したくなったら、いつでも同じ場所から「自動判定に戻す」をクリックします。

13. RoamSwitch Pro

Pro未購入の場合は「💎 Pro版を認証 / 購入…」と表示され、クリックするとライセンス認証画面(購入導線を含む)が開きます。すでにPro版が有効な場合は「💎 RoamSwitch Pro (有効)」という表示に変わり、クリックすると現在のライセンス状態を確認できます。9章や11章で見た多数のPro機能は、ここでライセンスを認証すると一括で使えるようになります。

操作手順

  1. まだ購入していない場合: メニューバーの🛡️アイコン→「💎 Pro版を認証 / 購入…」をクリックすると開く画面から、購入(または試用)手続きに進みます。
  2. すでにライセンスキーを持っている場合: 同じ画面のライセンスキー入力欄にキーを貼り付け、「認証」をクリックします。認証が成功すると、メニュー表示が「💎 RoamSwitch Pro (有効)」に変わります。

14. ログイン時に自動起動

Macを再起動・ログインするたびにRoamSwitchを自動で立ち上げるかどうかのオン・オフ切替です。チェックが付いていればログイン時に自動起動します。常時保護のためにも、オンのままにしておくことを強くおすすめします。

15. 言語 / Language

RoamSwitch自体の表示言語をサブメニューのラジオボタンから選べます。macOSのシステム言語とは独立して、RoamSwitchだけの表示言語を切り替えられます。

操作手順 サブメニューから使いたい言語をクリックすると、メニューやウィンドウの表示がその場で切り替わります。

16. ヘルプ・About・アップデート確認

項目説明
ヘルプ & ガイド…アプリ内蔵のヘルプ画面を開きます。このWebマニュアルとあわせてご利用ください。
RoamSwitchについて…バージョン番号や開発元など、アプリの基本情報を表示します。サポートに問い合わせる際、バージョン番号の確認にも使います。
アップグレードを確認…新しいバージョンが出ていないか、その場でチェックします。

17. 復旧とアンインストール

項目説明
🆘 ネットワークを緊急復旧…誤って隔離・遮断されたままになり通信できなくなった場合に、強制的にネットワークを復旧させます。「インターネットに繋がらなくなった」ときの最終手段です。
🗑 RoamSwitchをアンインストール…RoamSwitch本体・ヘルパー・関連ファイルを、Finderでのドラッグ&ドロップだけでは残ってしまう補助プログラムまで含めて、正しい手順で完全に削除します。
Finderでゴミ箱に入れるだけでは不十分です
RoamSwitchは管理者権限で動くヘルパーやログイン項目を伴うため、アプリ本体をゴミ箱に入れるだけでは一部のコンポーネントが残ります。削除したいときは、必ずこの「アンインストール…」から行ってください。

操作手順

  1. 通信が止まったときの緊急復旧: メニューバーの🛡️アイコン→「🧰 復旧とアンインストール」→「🆘 ネットワークを緊急復旧…」をクリックし、確認ダイアログで「復旧」を選びます。
  2. アンインストールする場合: 同じサブメニューから「🗑 RoamSwitchをアンインストール…」をクリックします。管理者パスワードの入力を求められたら入力し、確認ダイアログで「アンインストール」を選ぶと、本体・ヘルパー・関連ファイルがすべて削除されます。

18. 終了 (Quit)

RoamSwitch自体を終了します。終了している間は、ネットワークの自動判定や保護機能が働かなくなる点に注意してください。一時的に止めたいだけであれば、終了ではなく12章の「手動オーバーライド」で必要なレベルに固定する方法もあわせて検討してください。

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